さて、最強ガジェットであるスマホに欠かせないプランの選択、皆さんはどの会社のどのプランを使用していますか?
2024年6月、ソフトバンクのサブブランドであるLINEMOから新料金プランである「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」の2つのプランが発表されました。
2024年7月のサービス開始に先駆けて6月14日(金)から新プランの受付が開始されています。
今回は、LINEMOの新料金プランである「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」と楽天モバイルのRakuten最強プランを徹底比較して、どんな人にどのプランが向いているかを整理していきたいと思います。
また、ソフトバンク回線が楽天モバイル回線と比べてどいうった部分で優れているのか、という点についても無線技士である筆者の独自の観点で説明していきます。
LINEMOベストプランとは?
LINEMOベストプランは、使ったギガ(データ通信量)に応じて、月額基本料金が2段階に変わるプランです。
月3GBまでの利用で月額基本料が900円(税込990円)、月10GBまでの利用で月額基本料金が1,900円(税込2,090円)の2段階プランになっています。
分かりやすいように表にまとめてみます。
ギガ (データ使用量) | 月額基本料金 (税抜) | 月額基本料金 (税込) |
---|---|---|
〜3GB | 900円 | 990円 |
〜10GB | 1,900円 | 2,090円 |
使ったギガの分だけ月額基本料金が2段階に変わるのはシンプルで分かりやすいですね。
続いて、プランの内容について、良い点と微妙な点をまとめていきます。
通話は別料金ですが、LINEは使い放題(LINEギガフリー)なので、使い方によってはとってもおトクに使うことができます。
LINEMOベストプランVとは?
続いて、LINEMOベストプランVについて説明していきます。
LINEMOベストプランVも、使ったギガ(データ通信量)に応じて、月額基本料金が2段階に変わるプランです。
ただし、LINEMOベストプランとは使えるギガの量が違います。
LINEMOベストプランVでは、月20GBまでの利用で月額基本料が2,700円(税込2,970円)、月30GBまでの利用で月額基本料金が3,600円(税込3,960円)の2段階プランになっています。
一覧にまとめます。
ギガ (データ使用量) | 月額基本料金 (税抜) | 月額基本料金 (税込) |
---|---|---|
〜20GB | 2,700円 | 2,970円 |
〜30GB | 3,600円 | 3,960円 |
良い点と微妙な点も基本的にはLINEMOベストプランと同じですが、ギガ超過時の速度制限が若干異なります。
LINEMOベストプラン2つの比較
LINEMOベストプランとLINEMOベストプランVは、いずれも使用したギガに応じて月額基本料金が2段階に変わるプランですが、違いは明白で使えるギガの量が異なります。
また、ギガ超過時の速度制限も若干異なりますので、分かりやすいように一覧にまとめます。
LINEMOベストプランでは、10GB超過時〜15GBまで300kbpsへ速度制限されます。その後15GBを超過すると更に速度制限がかかり128kbpsと制限されます。
対して、LINEMOベストプランVは、30GB超過時〜45GBまで1Mbpsへ速度制限されます。その後45GBを超過すると更に速度制限がかかり128kbps
プラン | ギガ (データ使用量) | 超過時の 速度制限 | 月額基本料金 (税抜) | 月額基本料金 (税込) |
---|---|---|---|---|
LINEMOベストプラン | 〜3GB | ー | 900円 | 990円 |
LINEMOベストプラン | 〜10GB | 300kbps(10GB超過時) 128kbps(15GB超過時) | 1,900円 | 2,090円 |
LINEMOベストプランV | 〜20GB | ー | 2,700円 | 2,970円 |
LINEMOベストプランV | 〜30GB | 1Mbps(30GB超過時) 128kbps(45GB超過時) | 3,600円 | 3,960円 |
なお、LINEトーク、LINE通話が使い放題な点とテザリングオプション追加料金なしのGoogなポイントは両プラン共通です。
Rakuten最強プランとの比較
さて、それではいよいよ本題です。
LINEMOベストプラン、ベストプランVへの加入を検討している方は、おそらく楽天モバイルのRakuten最強プランとどちらを選ぶか迷っている方が多いのではないでしょうか?
それもそのはずで、LINEMOベストプランは、先に説明したようにRakuten最強プラン同様、使用したギガの量に応じて料金が変動する段階制料金体系となっているからです。
それでは、LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランV、Rakuten最強プランの3つのプランを比較してみましょう。
プラン | ギガ (データ使用量) | 超過時の 速度制限 | 月額基本料金 (税抜) | 月額基本料金 (税込) |
---|---|---|---|---|
LINEMOベストプラン | 〜3GB | ー | 900円 | 990円 |
LINEMOベストプラン | 〜10GB | 300kbps(10GB超過時) 128kbps(15GB超過時) | 1,900円 | 2,090円 |
LINEMOベストプランV | 〜20GB | ー | 2,700円 | 2,970円 |
LINEMOベストプランV | 〜30GB | 1Mbps(30GB超過時) 128kbps(45GB超過時) | 3,600円 | 3,960円 |
Rakuten最強プラン | 〜3GB | ー | 980円 | 1,078円 |
Rakuten最強プラン | 〜20GB | ー | 1,980円 | 2,178円 |
Rakuten最強プラン | 〜無制限 | ー | 2,980円 | 3,278円 |
ポイントを分かりやすいように箇条書きにしてまとめてみたいと思います。
料金だけ比較すると、やはりRakuten最強プランの安さが際立ちます。
1段階目である3GBまでの利用ではLINEMOベストプランとRakuten最強プランは程同額ですが、2段階目ではLINEMOベストプランが10GBまで約2,000円、Rakuten最強プランが20GBまで約2,000円と、ほぼ同額でRakuten最強プランの方が使用できるギガが1.5倍多くなります。
約3,000円の価格帯の比較になるとLINEMOベストプランVの20GBまでに対して、Rakuten最強プランでは最終段階の無制限ゾーンに突入します。
価格ではRakutenモバイルの方がお得ですが、それぞれ価格だけではないメリットがあります。
LINEMOベストプランとRakuten最強プランの各メリット
価格だけではなく、それ以外のメリットである付加価値についても確認していきましょう。
LINEMOベストプラン/Vのメリット
LINEMOベストプランのメリットとして大きいのは、やはりLINEギガフリーが適用される点でしょう。
友だちや仕事仲間との連絡など、LINEをメインに使用している方はLINEをギガフリーの恩恵をお多く受けることができ、通常のギガ消費をXやInstagram、Youtubeなど他のアプリに回すことができます。
そしてRakute最強プランと比較したときに最もメリットとなるのは、大手ソフトバンクと同じ回線を使用しているため、ソフトバンクが何十年とかけて育ててきた品質の高い回線を使用できる点です。
ソフトバンクと楽天モバイルの回線にどれだけ差があるかを説明するのは中々難しいですが、一つの方法として利用できる電波の周波数バンドを比較する方法があります。
参考として、4G回線と5G回線それぞれの比較表を作成しましたので、まずはご覧ください。
周波数バンド | 周波数帯 | SoftBank | 楽天モバイル |
---|---|---|---|
1 | 2.1GHz帯 | ● | ✘ |
3 | 1800MHz帯 | ● | ● |
8 | 900MHZ帯 | ● | ✘ |
11 | 1.5GHz帯 | ● | ✘ |
18 | 800MHz帯 | ✘ | ✘ |
19 | 800MHz帯 | ✘ | ✘ |
21 | 1.5GHz帯 | ✘ | ✘ |
26 | 800MHz帯 | ✘ | ✘ |
28 | 700MHz帯 | ● | ● |
41 | 2.5GHz帯 | ● | ✘ |
42 | 3.5GHz帯 | ● | ✘ |
まず、4Gについてです。
ソフトバンク回線で使用できる4Gの周波数バンドは7つ(バンド1,3,8,11,28,41,42)です。
※楽天モバイルの4G周波数バンドはバンド3,28の2つのみ。
周波数バンド | 周波数帯 | SoftBank | 楽天モバイル |
---|---|---|---|
n40 | 2.3GHz帯 | ✘ | ✘ |
n77 | 3.7GHz帯 | ● | ● |
n78 | 3.7GHZ帯 | ✘ | ✘ |
n79 | 4.5GHz帯 | ✘ | ✘ |
n257 | 28GHz帯 | ● | ● |
5Gの周波数バンドについては、ソフトバンクと楽天モバイルで条件は同じになります。
ずれも使用できる5G周波数バンドは、2つ(n77とn257)になります。
周波数バンドいて分かりやすく説明すると、単純に多いほど安定したデータ通信が行えるようになります。
データを送るための道の数と考えると分かりやすいかもしれません。
データを送るための道は2つより7つあった方が、当然同じ時間で多くの情報を送受信することができます。
また、何かの事故で道が封鎖されてしまったような場合でも、迂回路が多ければ、それだけ早く安定して目的地にたどり着くことができます。
ソフトバンクの周波数バンドは、5Gでは楽天モバイルと同じ2つですが、4Gではソフトバンクが7つ、楽天モバイルが2つと約3倍以上多い周波数バンドを利用できますので、それだけ安定したデータ通信が行えるようになります。
Rakuten最強プランのメリット
Rakuten最強プランの最大のメリットは何と言っても安さです。
LINEMOベストプランが10GBの利用で約2,000円であるのに対し、Rakuten最強プランは20GBで約2,000円です。
また、LINEMOベストプランVが20GBの利用で約3,000円であるのに対し、Rakuten最強プランは約3,000円で使い放題の無制限プランになります。
また、楽天モバイルには、それ以外にも下記のようなメリットがあります。
どのプランがオススメか?
それでは、ここまでの情報を整理して、どんな方にどのプランがオススメかといった点についてまとめていきたいと思います。
LINEMOベストプランがオススメな人
毎月のデータ使用量が10GB未満の方は、LINEMOベストプランかRakuten最強プランの2択になるでしょう。
楽天モバイルのエリアが不安な方は、LINEMOベストプランを選ぶと安心です。
また、LINEの利用が多い方もLINEMOベストプランがオススメです。
LINEMOベストプランVがオススメな人
毎月のデータ使用量が10GBから20GBの方で、LINEの利用が多い方には、LINEMOベストプランVがおすすめです。
20GBでは不安という方は、Rakuten最強プランの方が良いかもしれません。
Rakuten最強プランがオススメな人
とにかく安くデータ使い放題プランを利用したい方にはRakuten最強プラン1択になるでしょう。
また、楽天ポイントを貯めている方や、楽天市場でよくお買い物をする方もRakuten最強プランを契約することで楽天ポイント獲得倍率が+4倍になるのでオススメです。
LINEMOベストプランにはない家族割引やこども向けプランがあるのも楽天モバイルの魅力になっています。
まとめ
それでは最後にこの記事で紹介した内容をざっくりとまとめてみます。
この記事では、LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランVのサービス内容についてまとめました。
いずれのプランもLINEをよく使う方には嬉しい「LINEトーク、通話し放題(LINEギガフリー)」が適用され、テザリングオプションの追加料金はなし、安心と実績のあるソフトバンク回線を利用できるといったところが、ポイントでした。
更に、LINEMOベストプランVでは5分以内の国内通話が無料になります。
また、LINEMOベストプランと同じく使用したギガの量で月額が段階的に変わるRakuten最強プランの比較についても説明しました。
Rakuten最強プランは回線としては、ソフトバンク回線のLINEMOベストプランと比較して不利になりますが、約3,000円でデータ無制限プランになったり、楽天ポイントアップや家族割引など、LINEMOベストプランにはない強みがあります。
今回の記事で紹介した各プランのメリットやオススメの人を参考にいただき、ご自身に合ったスマホプランを見つける参考にしていただけたら嬉しいです。
それでは、またの機会にお会いしましょう!
ガジェット★ユートピアでした♪