世界No.1モバイル充電ブランドのAnker(アンカー)が、満を持して世に送り出したAnker史上最高峰充電器シリーズのAnker Primeシリーズをご存知でしょうか?
今回は、そんなAnker Primeシリーズの充電器の中でも非常に汎用性の高い、コンセントタイプの充電器「Anker Prime Wall Cherger (100W, 3ports, GaN)」を写真たっぷりのレビューで紹介していきます!
Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)の商品情報・スペック
Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)の商品情報とスペックを以下にまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | Anker Prime Wall Charger (100W, 3ports, GaN) |
サイズ | 約 60 × 42 × 39 mm |
重量 | 約 178 g |
入力 | 100V - 240V 50 / 60Hz 2.1A |
出力 (USB-C1 / C2) ※単ポート利用時 | 5V ⎓ 3A 9V ⎓ 3A 12V ⎓ 3A 15V ⎓ 3A 20V ⎓ 5A ※最大100W |
出力 (USB-A) ※単ポート利用時 | 4.5V ⎓ 5A 5V ⎓ 4.5A 5V ⎓ 3A 9V ⎓ 2A 10V ⎓ 2.25A 12V ⎓ 1.5A ※最大22.5W |
出力 ※2ポート利用時 | USB-C1+C2:最大100W USB-C1+A:最大100W USB-C2+A:最大100W |
出力 ※3ポート利用時 | USB-C1+C2+A:最大100W |
カラーバリエーション | ・ブラック |
パッケージや同梱内容の写真
パッケージ正面の写真です。
「Multi-Device Fast Charging」と大きく記載され、「2USB-C」「1USB-A」と給電ポート数と「FOLFABLE PLUG」と電源プラグが折りたたみ式であることが大きく表記されています。
パッケージ背面にもいろいろな情報が記載されています。
特に「High-Speed Charging」「Ultra-Compact Design」「Real-Time Protection」の3つの特徴について詳しく記載されています。
High-Speed Charging:1ポートもしくは2ポートで最大100Wの充電が可能であることが表記されています。
Ultra-Compact Design:Anker独自の方法で小型化が図られていることが表記されています。
Real-Time Protection:リアルタイムで温度監視を行うことで出力調整を行い接続デバイスを保護することが表記されています。
また、PowerIQ 4.0に対応していることも表記されています。
側面には、最大出力、入力、出力の詳細が表記されています。
箱を開けると、白く薄い袋で製品が覆われています。
本体の側面写真です。
Ankerのロゴと「GaN Prime」のロゴが記載されています。
ポート部分の写真です。
上からUSB-A、USB-C1、C2と、3ポート搭載されています。
PCのアイコンとスマホのアイコンが記載されていますがポート出力の仕様に違いはありません。
いずれも最大100W、複数ポート使用時でもトータル最大100W出力の給電が可能です。
電源プラグ部分の写真です。
こちらの面には、商品の情報が記載されています。
下部にはシリアルナンバーが表記されているのでカットしています。
電源プラグを出した状態の本体側面です。
同梱物は「USER MANUAL」のみでした。
あまり有益な情報の記載はないですが、仕様も記載されています。
iPhoneを実際に充電して確認した充電速度
iPhone15を実際に充電したときの充電速度を計測してみました。
まず条件は以下になります。
- Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)を使用
- 充電ポートはUSC-C2ポートを使用
- 充電するデバイスはiPhone15(無印)1台のみ
- ケーブルはAnker Power Line Ⅲ Flow USB-C to C(1.8m)を使用
- 充電開始時のiPhone15のバッテリー残量は10%
- 5分毎にiPhone15のバッテリー残量を確認
- 充電中はiPhoneの操作を行わない(ディスプレイ消灯)
- iPhoneのバッテリー最大容量は100%
- iPhoneの設定は「バッテリー充電の最適化」
そして、この条件でiPhoneの充電を行い、5分おきにバッテリー残量を記録しました。
合わせて、各タイミングでの充電の出力ワット数についても参考として記録しています。
充電時間 | バッテリー残量 | 開始時からの差分 | 備考 |
---|---|---|---|
0分 | 10% | +0% | 検証開始時 |
5分 | 22% | +12% | 出力20W程度 |
10分 | 32% | +22% | 出力20W程度 |
15分 | 39% | +29% | 出力17W程度 |
20分 | 52% | +42% | 出力15W程度 |
25分 | 59% | +49% | 出力13W程度 |
30分 | 66% | +56% | 出力10W程度 |
35分 | 71% | +61% | 出力10W程度 |
40分 | 75% | +65% | 出力6W程度 |
45分 | 80% | +70% | 出力6W程度 |
この表を見ると、充電時間が進むにつれて出力ワット数が小さくなっているのがわかるかと思います。
これはおそらくiPhone側で充電時の入力を制限しているためと思われます。
充電開始時は出力の高い20Wでの充電から始まりますが徐々に出力が落ちてバッテリー残量が80%に達したときに一旦、充電がストップしました。
iPhoneのバッテリーの設定は、特に「上限80%」に設定しているわけではなく「バッテリー充電の最適化」にしていますが、バッテリーの劣化を防ぐために一旦80%に達したタイミングで充電がストップするように設計されているものと思われます。
ちなみに今回の検証ではiPhoneを充電する際の最大出力は約20Wで頭打ちになっていました。
なにはともあれ、10%→80%まで約45分で充電することができました。
充電開始時の出力の数値です。
約20Wで充電されていることが分かります。
最大100Wの出力ができるAnker Prime Wall Charger(100W)ですが、iPhone側の問題で充電時の出力は約20Wに制限されるため、やはり本製品の真価はPCとスマホなど複数デバイスを同時に充電したときのパフォーマンスに出てくるものと考えられます。
メリット・デメリット
Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)のメリットをまとめます。
高出力なのでPCとスマホ+αの同時急速充電が可能(メリット)
一番のメリットはなんといっても100Wの高出力なところです。
さらにポートもUSB-TypeCポートが2つ、USB-TypeAポートが1つの合計3ポートが搭載されていることで、PCとスマホを同時に給電したうえで、もう1ポートプラスアルファで給電が可能になります。
USB-TypeCポートはそれぞれ最大100W、USB-TypeAポートは最大22.5Wで給電することが可能です。
接続するデバイス側の充電仕様にもよりますが、3ポート同時に使用した場合は、USB-TypeAポートが最大22.5Wなので、残りのUSB-TypeCポート×2は半分にすると平均38.75Wずつ使用可能な計算になります。
といってもiPhone15(無印モデル)の場合だとUSB−Cポートからの最大給電ワット数は20W程度に制限されるようなので残りの約80WをPCなど他のデバイスの充電で使用することができます。
例えばM3 MacBook Airは30〜35W、M3 MacBook Proは70〜140Wで充電可能なので、Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)を使用すれば、スマホと同時に充電しても十分な出力で充電することが可能です。
性能の割にコンパクト(メリット)
3ポート搭載で合計100Wのパワフルな出力でありながら、サイズはそこまで大きくなくかさばらないところもGoodなポイントです。
本体サイズは「約6cm×約4cm×約4cm」です。
目薬、AirPods(第3世代)、PS5のコントローラ、Anker Nano Ⅱ(45W)との大きさを比較した写真です。
他のアイテムと比べてみるとサイズ感がよく分かると思います。
Anker Nano Ⅱ(45W)のサイズは「約3.5cm×約3.8cm×約4.1cm」なので二回りほど、Anker Prime Wall Charger(100W)の方が大きいサイズ感です。
重量が重い(デメリット)
Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)の重量は、約178gです。
Anker Nano Ⅱ(45W)の重量は、約68gなので、約2.6倍の重さがあります。
iPhone15が約171gなので、ほぼ同じ重さですね。
といっても、これ1個でPCもスマホも十分な出力で充電できるということであれば、それほど気になる重さではありません。
少なくとも、この重さが原因で購入しない、ということにはならないかと思います。
同梱物がない(デメリット)
同梱物は、紙のUSER MANUALだけでした。
そこそこ高価な商品なので、できれば本体を傷つけないための巾着のようなポーチが付属されているとより良かったです。
67Wモデルもある
今回紹介した商品は「Anker Prime Wall Charger(100W, 3ports, GaN)でしたが、Anker Prime Wall Chargerにはもう一つ「67W, 3ports, GaN」のモデルもあります。
こちらは、その名の通り最大出力が67Wのモデルになり、100Wもでるよりは一回りサイズ的に小さいモデルになります。
項目 | Anker Prime Wall Charger 100W 3ports | Anker Prime Wall Charger 67W 3ports |
---|---|---|
サイズ | 約 60 × 42 × 39 mm | 約 50 × 40 × 39 mm |
重量 | 約 178 g | 約 144 g |
入力 | 100V - 240V 50/60Hz 2.1A | 100V - 240V 50/60Hz 1.8A |
入力 (USB-C1 / C2) ※単ポート出力時 | 5V ⎓ 3A 9V ⎓ 3A 12V ⎓ 3A 15V ⎓ 3A 20V ⎓ 5A ※最大100W | 5V ⎓ 3A 9V ⎓ 3A 12V ⎓ 3A 15V ⎓ 3A 20V ⎓ 3.35A ※最大67W |
出力 (USB-A) ※単ポート出力時 | 4.5V ⎓ 5A 5V ⎓ 4.5A 5V ⎓ 3A 9V ⎓ 2A 10V ⎓ 2.25A 12V ⎓ 1.5A ※最大22.5W | 4.5V ⎓ 5A 5V ⎓ 4.5A 5V ⎓ 3A 9V ⎓ 2A 10V ⎓ 2.25A 12V ⎓ 1.5A ※最大22.5W |
出力 ※2ポート出力時 | USB-C1+C2:最大100W USB-C1+A:最大100W USB-C2+A:最大100W | USB-C1+C2:最大65W USB-C1+A:最大65W USB-C2+A:最大65W |
出力 ※2ポート出力時 | USB-C1+C2+A:最大100W | USB-C1+C2+A:最大64.5W |
合計最大出力 | 最大100W | 最大67W |
カラーバリエーション | ・ブラック | ・ブラック ・ホワイト |
67Wモデルは出力が小さい分、サイズも重量も100Wモデルと比較して一回り小さいです。
また、カラーバリエーションがブラックとホワイトの2種類ラインナップされています。
まとめ
それでは最後に、この記事の内容をまとめます。
- USB-C×2ポート、USB-A×1ポート搭載。
- 最大100W充電が可能
- 3つのデバイスを同時充電可能
- 性能の割にコンパクト
- やや重たい(iPhone15とほぼ同じ重量)
- 同梱物はユーザーマニュアルのみ
以上です。
Anker Prime Wall Charger(100W)の購入を検討している方の参考になると嬉しいです。