Rakuten最強プランは何が最強なのか?大手3キャリアの料金プランと比較して分かったこと

記事内に広告が含まれています。

スマホなどのガジェットにおいて、回線選びはとても重要なポイントです。

docomo、KDDI(au)、SoftBankが通信キャリアの三強と呼ばれる中、2019年に第四の通信キャリアとして楽天モバイルが産声をあげました

楽天モバイルは、三強と比較して明らかに不利な後発の通信キャリアです。

しかし、その差を埋めるべく、サービス開始から1年間無料で使えるキャンペーン(既に終了)やデータ使い放題を約3,000円で利用できるRakuten最強プランなど、これまでの通信業界の常識を覆すアイデアを色々と打ち出してきました。

この記事では、過去にdocomo、KDDI(au)、SoftBankの3キャリアを全て乗り換え渡ってきた上で、2020年の商用サービス開始から楽天モバイルを使い続けてきた私が、楽天モバイルは他の大手3キャリアと比較してどれぐらい料金が安いのかどんな方に楽天モバイルが向いているか、また向いていないかを、次の目次に沿って初心者にも分かりやすく解説していきます。

※この記事は2024年6月時点の各社料金プランを基準に作成しています。各社の料金プランに更新があった場合は随時更新してきます。

楽天モバイルの料金プランについて

【楽天モバイル】の料金プランは、2020年の正式サービス開始から変わらずシンプルなワンプランです。

といっても2020年の商用サービス開始から微妙にサービス内容に変更が加わり着実にパワーアップをしています。

まずは、2020年の商用サービル開始からこれまでの料金プランの遷移をおさらいしておきましょう。

もちろん、楽天モバイル公式ホームページの料金ページでも確実な情報を確認してみてください。

その前に、この後にでてくる分かりにくい用語を先に紹介しておきます。

パートナー回線エリア:楽天モバイルは自社のサービスエリアが十分に拡大するまで、楽天モバイルの電波品質が不安定なエリアでは、自動的にパートナー(KDDI)の回線に切り替わる仕様になっています。このパートナー回線に切り替わるエリアのことをパートナー回線エリアと呼びます。

Rakuten UN-LIMIT(2020年サービス開始前)

Rakuten UN-LIMITは、幻の料金プランです。

というのも2020年4月8日から楽天モバイルの商用サービスが開始されましたが、この「Rakuten UN-LIMIT」が適用されることはなく、2020年4月8日のサービス開始と合わせて「Rakuten UN-LIMIT 2.0」が始まってしまったからです。

Rakuten UN-LIMIT 2.0(2020/4/8開始)

Rakuten UN-LIMIT 2.0は、2020年4月8日の商用サービス開始と同時に開始した料金プランです。

前プランのRakuten UN-LIMITと比較して、パートナー回線エリアのローミング上限が2GB/月から5GB/月へパートナー回線エリアのローミング上限超過時の制限速度が128kbpsから1Mbpsへ改善されました。

Rakuten UN-LIMIT V(2020/9/30開始)

Rakuten UN-LIMIT Vは、5Gサービスの開始と合わせて2020年9月30日に開始した料金プランです。

他の大手3キャリアが4Gとは異なるより高額な5Gプランを発表する中、楽天モバイルは4Gと同じプランで追加料金なしで5Gが使用できるということで、差別化を図りました。

前プランのRakuten UN-LIMIT 2.0との差分は、同料金で5Gが使えるようになった点です。

Rakuten UN-LIMIT VI(2021/4/8開始)

Rakuten UN-LIMIT VIは、2021年4月8日、ちょうど商用サービス開始から1年経過したタイミングで開始された料金プランです。

2020年4月8日からサービスを利用した方は当時行われていたプラン料金1年間無料キャンペーンの終了期間を迎えるため、このタイミングでデータ使用料に応じて自動的に月額が0円〜2,980円(税別)に切り替わるRakuten UN-LIMIT VIにアップグレードされました。

ワンプランでありながら、データ使用料に応じて、0円(〜1GB/月)、980円(〜3GB/月)、1,980円(〜20GB/月)、2,980円(20GB超過〜無制限)と段階的に自動的に切り替わる料金プランになっています。

Rakuten UN-LIMIT VII(2022/7/1開始)

Rakuten UN-LIMIT VIIは、2022年7月1日から開始された料金プランです。

前プランであるRakuten UN-LIMIT VIにあった月額0円(〜1GB/月)が廃止され、最低料金が0円から980円になりました。

これは残念な変更でしたが、ずっと0円で使える方がおかしいので、いつかは来る日が分かっていた変更内容ではありました。

Rakuten最強プラン(2023/6/1開始)

Rakuten最強プランは、2023年6月1日に開始された料金プランです。

パートナー回線リアでのローミング上限が撤廃されたことで、ローミング上限超過という概念がなくなったためパートナー回線エリアでの速度制限もかからなくなりました

それでいて前プランのRakuten UN-LIMIT VIIと同料金である、最強プランになります。

楽天モバイルの料金プランまとめ

それでは、ここまで説明したこれまでの【楽天モバイル】の料金プランを一覧にまとめます。

サービス開始時の1年間無料キャンペーンには驚かされましたが、当初のデータ無制限月額2,980円(税別)を増額することなく、着実に改善されている点については、さらに驚かされ、とても嬉しいところです。

項目Rakuten
UN-LIMIT
Rakuten
UN-LIMIT
2.0
Rakuten
UN-LIMIT
V
Rakuten
UN-LIMIT
VI
Rakuten
UN-LIMIT
VII
Rakuten
最強プラン
サービス
適用時期
なし2020/4/8

2020/9/29
2020/9/30

2021/4/7
2021/4/8

2022/6/30
2022/7/1

2023/5/31
2023/6/1
月額料金
(税別)
(〜1GB/月)
0円
月額料金
(税別)
(1GB以上
〜3GB/月)
980円980円980円
月額料金
(税別)
(3GB以上
〜20GB/月)
1,980円1,980円1,980円
月額料金
(税別)
(20GB以上
〜無制限/月)
2,980円2,980円2,980円2,980円2,980円2,980円
パートナー回線エリア
ローミング上限
2GB/月5GB/月5GB/月5GB/月5GB/月無制限
パートナー回線エリア
上限超過時の制限速度
128kbps1Mbps1Mbps1Mbps1Mbps
5G対応
表. 楽天モバイルのこれまでのプラン一覧

楽天モバイルの通話料金(国内・海外)

楽天モバイルのプランが他の3キャリアと比較してスゴいところは、データ無制限が安いというだけでなく、通話料金も使い方によって無料に抑えられる点です。

楽天モバイルの通話料金は、Rakuten Linkアプリを使用した通話は一部の場合を除いて無料になります。

基本的に国内における携帯電話宛、固定電話宛の電話料金はRakuten Linkアプリを使用することで無料になります。

一部有料(0570から始まるナビダイヤルや171の災害伝言ダイアル、188の消費者ホットラインなど)となる場合については、楽天モバイルの公式ページをご参照ください。

また、Rakuten Linkアプリで海外から日本の電話番号へ書ける場合も通話料無料となるケースがあります。こちらも詳細は楽天モバイルの公式ページをご参照ください。

大手3キャリアと楽天モバイルの料金比較

各社様々な料金プランやサブブランドを展開していますが、ここでは各社のデータ無制限プランについて比較してみたいと思います。

まず、Rakuten最強プランでは、前述の通り月額3,278円(税込)でデータ使い放題の無制限プランになります。

続いて、docomoでは、eximoという料金プランにて、月額7,315円(税込)でデータ使い放題の無制限プランがあります。

次に、KDDI(au)では、使い放題MAX 5G/4Gという料金プランにて、月額7,238円(税込)でデータ使い放題の無制限プランがあります。

最後に、SoftBankでは、メリハリ無制限+という料金プランにて、月額7,425円(税込)でデータ使い放題の無制限プランがあります。

各社の無制限プランを一覧にしてみましょう。

通信キャリア無制限
プラン名
月額料金
(税込)
各種
割引適用後
月額料金
(税込)
割引内容割引料金
(税込)
楽天モバイルRakuten
最強プラン
3,278円3,168円家族割引110円
docomoeximo7,315円4,928円家族割引
光セット割
dカード支払
1,100円
1,100円
187円
KDDI(au)使い放題MAX
5G/4G
7,238円4,928円家族割引
光セット割
au PAYカード支払
1,100円
1,100円
110円
SoftBankメリハリ
無制限+
7,425円4,928円家族割引
光セット割
PayPayカード支払
1,210円
1,100円
187円
表. 4キャリア無制限のプラン比較一覧

一覧にしてみると面白いことに気づきませんか?

そう、楽天モバイルを除く3キャリアは、それぞれ「家族割」「光セット割(固定回線割)」「カード支払」の割引適用後の料金は月額4,928円(税込)で口裏を合わせたかのように一緒なんですよね!

楽天モバイルは、後発キャリアということもあり大手3キャリアの割引後の価格と比較して約2,000円も安い料金設定になっています。

ちなみに割引を考慮しない純粋な無制限プランでの比較だと、大手3キャリアと比較して楽天モバイルは半分以下の料金です。

テザリングの比較

テザリングの利用でも各社の差がありますので、紹介します。

テザリングとは、スマホをWi-Fiルーターのようにして、他のPCやスマホ、ゲーム機などをWi-Fi接続することです。

通信キャリア無制限
プラン名
テザリング
月額料金
(税込)
制限など
楽天モバイルRakuten
最強プラン
無料通信速度制御の場合あり
docomoeximo無料無制限
KDDI(au)使い放題MAX
5G/4G
無料30GB/月まで
※超過時は128kbpsの速度制限
混雑時など通信制限の場合あり
SoftBankメリハリ
無制限+
無料時間帯により速度制御の場合あり
50GB/月まで
表. 4キャリア無制限プランのテザリングオプション比較一覧

各社ともデータ無制限プランにおけるテザリング利用料は無料になっています。

また、auとSoftBankはテザリング利用容量の上限が設定されています。

そのためテザリングも無制限で使いたい場合は、楽天モバイルかdocomoのeximoが選択肢になります。

楽天モバイルのエリアについて

【楽天モバイル】のエリアは、2020年のサービス開始当初と比較して、だいぶ安定してきたと実感しています。

例えば、都内某所の通勤時に電車でスマホを利用しているとき、2020年のサービス開始当初は通信が切れることが多々ありましたが、2024年現在は通勤時に電車で利用していても通信が切れるというようなことは無くなりました。

楽天モバイルのサービスエリアは随時改善されいますので、楽天モバイル公式サイトのサービスエリアマップにて確認することをおすすめします。

特に楽天モバイルの契約を検討している方は、自宅や通勤・通学先、通勤・通学経路がサービスエリアになっているかは要確認です。

楽天モバイルのプラチナバンドについて

【楽天モバイル】のプラチナバンドについては、別の記事で紹介していますので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

なお、楽天モバイルのプラチナバンドは、2024年6月27日に商用サービス開始となりました。

楽天モバイルの家族割について

楽天モバイルの家族割については、各社料金プランの比較のところで軽く触れていましたが、ここで改めて説明します。

楽天モバイルの家族割は、2024年2月21日から「最強家族プログラム」が開始されました。

また、2024年4月10日には家族割引の対象となる家族が「親戚」「同性パートナー」「事実婚」も含まれて拡大しました。

割引料金としては月額110円(税込)と小さく見えますが、もともとの月額料金が低価格なので、これでも十分安くなっています。

楽天モバイルのキャンペーン

楽天モバイルのオトクなキャンペーンを紹介します。

楽天モバイルの乗り換えキャンペーン

MNPで他社から電話番号そのままで乗り換えした場合、かつ初めての楽天モバイル申し込みで「6,000ポイント」もらえるキャンペーンが開催されています。詳細は楽天モバイルの公式ページをご参照ください。

楽天モバイル紹介キャンペーン

知り合いを楽天モバイルに紹介すると、紹介した人は1人につき7,000ポイント紹介された人は6,000ポイント〜最大13,000ポイントを貰えるキャンペーンが開催されています。

※紹介される人がMNPで乗り換えかつ初めて楽天モバイルに申込みの場合は13,000ポイント、乗り換えじゃなくても初めて楽天モバイルに申込みの場合は6,000ポイント。

しかも紹介できる人数に制限はありません。

1人紹介すれば7,000ポイント、5人紹介すれば35,000ポイント、10人で70,000ポイント、20人で140,000ポイント、50人で350,000ポイント、100人で、、、と夢が膨らみますね。

こちらもキャンペーンの詳細は、楽天モバイルの公式ページをご参照ください。

楽天モバイルがおすすめな人

ここまで紹介してきたように、楽天モバイルは後発キャリアであり、大手3キャリアと比較して繋がりやすさの点で劣勢ではあるものの無制限プランにおいて純粋なプラン料金が半額以下であり、家族割引きなど各種割引を考慮しても2,000円程安い料金設定になっています。

そのため、多少繋がりにくくても安くてデータ制限を気にしないで使いたい方は、楽天モバイルがオススメです。

また、テザリングを多く利用する方も、テザリング通信料の制限があるauやSoftBankより、楽天モバイルがオススメになります。

まとめ

それでは最後に、この記事の内容をまとめていきたいと思います。

  • 楽天モバイルの料金プランはずっとシンプルなワンプラン
  • 〜3GB/月までの利用で980円(税別)
  • 〜20GB/月までの利用で1,980円(税別)
  • 20GB/月〜無制限で2,980円(税別)
  • Rakuten Linkアプリを使用すると基本的に通話料金は無料
  • 大手3キャリアの無制限プランと比較して半額以下
  • テザリングも利用料無料で無制限(場合により速度制御あり)
  • サービスエリアは随時改善されている
  • 家族割は対象が幅広く100円(税別)引き
  • お得な乗り換えキャンペーンがある
  • お得な紹介キャンペーンがある

以上で、この記事は終わりです。

今後もスマホなどのガジェットを中心にレビューやライフハックを発信していきますので、機会があればまたお会いしましょう!

この記事を書いた人
ガジェット★ユートピア代表「ガジェヲタ」
ガジェヲタ

はじめまして!ガジェット★ユートピア運営者のガジェヲタです。
工学修士を取得後、無線・通信エンジニアとして働きながら学生時代からの趣味であるガジェット探求をしながら日々を送っています。
PC歴27年、スマホ歴15年、仕事を通して培ったモバイルやWi-Fiの知識、無線技士の資格を活かしてスマホのプロとしての視点とガジェットヲタクとしての独自の観点から生活を豊かにするガジェットやライフハックの情報を発信します。

東京都在住のアラフォーで、私生活は3児の親として日々奮闘しています。

※当サイトはリンクフリーです。
※ためになった記事はSNS等でぜひシェアしてください!

ガジェヲタをフォローする
TIPS & HACKS
ガジェヲタをフォローする
タイトルとURLをコピーしました