みなさんはスマホの保険に入っていますか?
iPhoneであれば、Appleがサービスを提供するAppleCare+の他、各通信キャリアが提供するドコモのケータイ補償サービスや、KDDI(au)の故障紛失サポート、ソフトバンクのあんしん補償パックなどさまざまな保険サービスがありますよね。
今回紹介するのはモバイル保険というサービスで、月額700円でスマホやノートPCだけでなくWi-FiやBluetoothにつながるタブレットや携帯ゲーム機など様々なガジェットを3台まで、年間10万円まで回数制限なく修理費用を補償してくれるとても汎用的で便利な修理費用補償保険です。
一台あたりに換算すると一月あたり約233円なので、モバイル保険を活用すれば対象機器が多い方はスマホ機器などの保険料を抑えることができます。
それでは、目次に沿ってモバイル保険とはどのようなサービス内容なのか、どんな人にオススメなのか、といった点を解説していきます。
モバイル保険とは?
モバイル保険は、さくら少額短期保険株式会社が提供するスマホを中心とした通信機器全般に適用できる保険サービスです。
サービス内容と料金
月額700円の保険料で3台(主端末1台、副端末2台)まで、スマホを含む通信機器を登録することが可能で、年間10万円まで回数制限なく修理費用を補償してくれるサービス内容になっています。
700円で3台まで登録できるので、1台あたり約233円の保険料になります。
補償内容
不慮の事故などで次のような場合に修理費用等が年間10万円まで補償されます。
補償金額は端末の状況や主端末か副端末かで異なります。
補償金額の内容を一覧にしてみましょう。
端末の状況 | 補償金額(主端末) | 補償金額(副端末) |
---|---|---|
修理可能 | 最大100,000円 | 最大30,000円 ※2台合計の金額 |
修理不可 または盗難 | 最大25,000円 | 最大7,500円 |
このように主端末は副端末に比べて受けられる補償金額が大きく設定されています。
なので、より高額な端末を主端末に登録するとよいでしょう。
例えば購入金額が100,000円よりも大きいMacBookやiPhoneなどを主端末に設定し、購入金額が小さいAirPodsやNintendo Switchなどを副端末に設定すると、有事の際に十分な補償金額が支払われることになります。
補償範囲
補償範囲は、次のような通信端末本体の機能に対する修理になります。
なお、サービス利用料や送料、データ復旧や点検費用、修理報告書発行手数料やシステムアップデートなどは補償対象外となるので注意が必要です。
特にデータ復旧費用は補償対象外という点を忘れないようにしましょう。
補償対象にならないケースについても一覧にまとめます。
これらのケースでは、補償対象とならないので注意しましょう。
盗難補償
盗難の場合の補償内容は、主端末であれば最大25,000円、副端末であれば最大7,500円になります。
また、盗難の場合の保険金申請にあたっては、警察への被害届とその受理番号などが必要になります。
詳しくは、「保険金申請の流れ」の「保険金申請に必要な書類(盗難時に必要な書類)」で解説します。
対象機器
保険対象となる端末機器は、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信が可能な機器全般になります。
保険の対象となる機器の例を一覧にまとめてみます。
また、国内で販売されている機器が登録可能な端末になります。
具体的には、技適マークが付いた製品になります。
逆に登録できない機器の一例もまとめておきます。
その他登録可能/不可の条件
その他にもいくつか保険対象として登録可能な端末の条件がありますので、こちらもまとめておきます。
続いて登録不可の条件もまとめます。
サービス申し込みの流れ
モバイル保険のサービス申し込みの流れについて解説します。
申込みの際には、以下の準備が必要になります。
- STEP1重要事項説明サービス説明動画を視聴する。
重要事項説明書を確認する。
保険契約上の意向確認する。
同意の上、保険を申し込むにチェックする。
連絡先メールアドレスを入力し送信する。 - STEP2メール確認送信されたメールを確認する。
- STEP3申込内容入力申し込み必要事項を入力する。
- STEP4支払情報入力支払い情報を入力する。
- STEP5申し込み完了申し込み完了!
選べる支払い方法
サービスの申し込みにあたって、次の支払い方法から選ぶ事ができます。
ご自身に都合の良い支払い方法を選択しましょう。
※オンライン申込の場合はクレジットカード払いのみとなります。
- クレジットカード
- キャリア決済
- 口座振替
その他申込みの注意点など
上記で説明した内容も含めて、申込みにあたって注意しておくべきことを改めて整理してまとめますので参考にしてください。
保険金申請の流れ
保険金の申請にあたっては、各種証明書が必要になります。
各種証明書を準備したうえで、モバイル保険のマイページから「メニュー」→「保険金の請求」へと進みましょう。
保険金申請に必要な書類
保険金申請には書類の提出が必要になります。
パターンは4つあり、①修理が必要な場合、②修理不可の場合、③火災を理由い故障した場合、④盗難の場合、で保険金申請に必要な書類が異なります。
それぞれの場合で保険金申請に必要な書類を説明していきます。
なお、共通事項として、書類は写真に撮ってモバイル保険の保険金申請ページからアップロードするか、書類がweb閲覧やメール発行の場合は、そのスクリーンショットを撮ってアップロードする形になります。
修理可能な場合に必要な書類
修理可能な場合の申請に必要な書類は次の3つになります。
※交換修理の場合も含みます。
- 修理報告書(リペアレポート)
- 領収書(レシート)
- 故障状況を写した写真
なお、修理報告書には以下の項目が記載されている必要があります。
基本的に、Apple Care+や各通信キャリアの保険サービスを利用して修理を受けた場合は、記載されている項目になりますが、一応チェックしておきましょう。
また、領収書またはレシートに記載が必要な項目は下記項目になります。
修理不可の場合に必要な書類
修理不能と判断された場合の保険金申請に必要な書類は次の2つになります。
- 修理不能と記載された報告書
- 故障状況を写した写真
火災を理由に故障した場合
火災を理由に故障した場合は、修理可能な場合と修理不要な場合の各状況に応じて必要な3つまたは2つの書類に加えて、次の書類が必要になります。
- 罹災証明書
罹災証明書は、被災した場合に、被災者が市町村へ申請し、市町村により調査が行われた結果、市町村により交付される「被災の程度が記載された公的な書類」になります。
盗難時に必要な書類
盗難時の保険金申請に必要な書類は次の2つになります。
- 盗難事件受理番号表
※加えて以下の情報も必要になります。
・届け出した警察署情報
(警察署名/部署名/住所/電話番号/担当者)
・届け出した日時
・被害届の受理番号 - 回線を停止したことを照明する書類
※加えて以下の情報も必要になります。
・機種変更控え
・SIMカード再発行手続き控え
・回線契約の解約控え
注意点
モバイル保険に加入する前に注意点もしっかりと確認しておきましょう。
ここまでで既に説明した部分も含みますが、改めて注意点を一覧に整理します。
保険金が支払われないケース
次の場合には、保険金が支払われませんので事前に確認しておきましょう。
保険金が支払われるケース
逆に次の場合には保険金が支払われます。
該当する場合にはしっかりと保険金申請を行いましょう。
解約できない?
解約はできますので、安心してください。
解約金もなく、いつでもマイページから解約をすることが可能です。
解約の方法
モバイル保険を解約する場合は、次の手順で解約することが可能です。
- マイページ > メニュー >「よくある質問」をタップ
- 「36.解約をする場合はどうしたらいいですか?」>「こちら」をタップ
- 「解約する」をタップ
- 「解約します」を選択
他の保険サービスとの比較
スマホ関連の保険サービスとして、まず有名なのがApple公式の「AppleCare+」ですね。
iPhoneを使っている方は、購入するさいに必ずこの字面を目にしていて、入るべきか、入らないでいいか数秒は悩むのではないでしょうか?(笑)
また、各通信キャリアでも独自のスマホ保険サービスを用意していたり、iPhoneに特化した「AppleCare+」とキャリア独自のサービス内容を合わせたようなスマホ保険サービスを提供しています。
各通信キャリアの保険サービスは、煩雑かつ頻繁にサービス内容が変更されるため、非常に分かりづらくなってしまっていますので、今回は「AppleCare+」とモバイル保険を比較して見たいと思います。
AppleCare+について
AppleCare+は、Apple製品ごとにサービス内容が異なる保険サービスになっています。
例えば、MAC向けの「AppleCare+ for Mac」や、iPad向けの「AppleCare+ for iPad」、iPhone向けの「AppleCare+ for iPhone」などなど、各種Apple製品向けのAppleCare+が用意されています。
金額も製品ごとに異なる設定になっていますが、ここではスマホ向けである「AppleCare+ for iPhone」の内容を説明します。
AppleCare+ for iPhoneは、盗難や紛失まで補償される「AppleCare+ for iPhone 盗難・紛失プラン」と盗難や紛失は補償されず過失や事故による損傷に対する補償のみ受けられる「AppleCare+ for iPhone」の2つに分かれます。
この2つのプランの違いについて、まずは価格から確認していきましょう。
それぞれ、月払いプランと2年間のプランが用意されています。
機種 | AppleCare+ for iPhone 盗難・紛失プラン (月払い) | AppleCare+ for iPhone 盗難・紛失プラン (2年間) | AppleCare+ for iPhone (月払い) | AppleCare+ for iPhone (2年間) |
---|---|---|---|---|
iPhone 15 Pro / Pro Max | 1,740円 (税込) | 34,800円 (税込) | 1,580円 (税込) | 31,800円 (税込) |
iPhone 15 Plus iPhone 14 Plus | 1,540円 (税込) | 31,800円 (税込) | 1,380円 (税込) | 28,800円 (税込) |
iPhone15 iPhone14 iPhone13 | 1,340円 (税込) | 26,800円 (税込) | 1,180円 (税込) | 23,800円 (税込) |
iPhone SE (第3世代) | 740円 (税込) | 14,800円 (税込) | 580円 (税込) | 11,800円 (税込) |
盗難・紛失プランは、通常プランと比較して2年間で約3,000円程高く設定されています。
そして、故障や盗難、紛失等が発生した場合は、下記のサービス料を支払うことで、通常よりも安価に修理や補償を受けることができます。
AppleCare+に加入している場合と加入していない場合の様々なケースの修理費を一例として紹介します。
ケース | iPhone 15 Pro (AppleCare+加入時) | iPhone 15 Pro (AppleCare+未加入) | iPhone 15 (AppleCare+加入時) | iPhone 15 (AppleCare+未加入) |
---|---|---|---|---|
画面割れ | 3,700円 (税込) | 50,800円 (税込) | 3,700円 (税込) | 42,800円 (税込) |
背面ガラス損傷 | 3,700円 (税込) | 25,900円 (税込) | 3,700円 (税込) | 25,900円 (税込) |
画面と背面の損傷 | 7,400円 (税込) | 66,800円 (税込) | 7,400円 (税込) | 59,400円 (税込) |
バッテリー | 0円 (税込) | 15,800円 (税込) | 0円 (税込) | 15,800円 (税込) |
背面カメラ | 12,900円 (税込) | 32,800円 (税込) | 12,900円 (税込) | 23,800円 (税込) |
このように、AppleCare+に加入している場合は、未加入の場合と比較して格段に低価格で各種修理を受けることができます。
モバイル保険とAppleCare+の比較
それでは、モバイル保険とAppleCare+の2つの保険サービスについて違いを比較してみましょう。
AppleCare+は製品により価格が異なるため、ここでは一般的なiPhone15(無印モデル)の料金で比較を行います。
※価格はすべて税込です。
ケース | モバイル保険 | AppleCare+ for iPhone (iPhone15) | AppleCare+ for iPhone 盗難・紛失(iPhone15) |
---|---|---|---|
料金(月額) | 700円 | 1,180円 | 1,340円 |
料金(2年間) | 16,800円 | 23,800円 | 26,800円 |
補償対象 | 任意の端末 3台 | iPhone15 1台のみ | iPhone15 1台のみ |
補償ケース | 画面割れ 外装破損 水漏れ 盗難 | バッテリー交換 画面割れ 背面カメラ その他 | バッテリー交換 画面割れ 背面カメラ 盗難・紛失 その他 |
補償内容 | 年間10万円までの修理費 ※2年間の合計は20万円 | 特別料金での修理 | 特別料金での修理 |
補償回数 | 上記金額内で回数制限なし | 回数制限なし | 回数制限なし |
大きな違いとしては、料金と補償機器になります。
AppleCare+が対象の機器1台の補償であるのに対して、モバイル保険は任意の3台の端末を補償対象として登録することができます。
また、金額的にはもモバイル保険が割安になっています。
そして、そもそも補償内容の根本的なシステムに違いがあります。
モバイル保険は実際に修理にかかった費用が年間10万円分まで補償される修理費用補償保険であるのに対して、AppleCare+は修理にかかる費用の価格が特別料金で受けられるようになるというサービス内容です。
言い換えると、モバイル保険は修理費用が戻ってきますが、AppleCare+は基本的に修理費用が追加で出ていくサービスになります。
メリットとデメリット
モバイル保険のメリットとデメリットについても整理しておきます。
メリット
まずは、モバイル保険のメリットです。
わかりやすいように箇条書きでまとめます。
デメリット
続いて、モバイル保険のデメリットも箇条書きでまとめます。
デメリットというか注意点になります。
モバイル保険がオススメな人
最後にモバイル保険がオススメな人について解説します。
モバイル保険は、複数端末を補償対象として登録することができるため、スマホ以外にもPCやゲーム機、タブレットなど複数の機器を持っている方が保険をまとめるのにオススメです。
月額700円と比較的安価な割には年間10万円まで修理費を補償してくれるので、スマホなどの端末をよく壊してしまう方は、とりあえず加入しておくことをオススメします。
仮に1年間の間にMAX10万円分の修理費用がかかった場合は、月額700円×12ヶ月=8,400円で10万円の補償を受けることができるので、差し引き91,600円がおトク?になる計算になります。
まとめ
通信キャリアが提供する保険サービスは、比較的複雑でややこしいサービス内容のものが多いですが、モバイル保険はとてもシンプルでわかりやすいサービス内容です。
月額700円で任意の3台の端末を登録することができ、年間10万円までの修理費を補償してくれるので、AppleCare+のように修理を受けた際に追加で費用が発生することはなく、ユーザーが負担するのは月額費用だけになります。
ローリスク・ハイリターンのサービス内容なので、よくスマホなどの端末を壊してしまうという方にはうってつけの保険サービスになります。
モバイル保険の疑問点や申込み、保険金申請の流れなど、気になっている方の参考になっていれば嬉しいです。
以上です。
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