お子さんへ初めてスマホを持たせようと考えている方、どこの通信キャリアを使えばいいか悩みますよね?
通話用にデータ通信は使わせたくない、通話は受信だけできればいい、子どもからも電話をある程度受けたいなど、色々とご家庭によって使い方が異なると思います。
そこで、この記事では小学生までのお子さんに持たせるスマホの料金プランとして、オススメな厳選プラン6選を料金や特徴を比較しながら解説していきたいと思います。
紹介するプランはデータ通信量(ギガ)が少ないプランが中心ですが、もちろん中学生の方にもオススメできます。
500円にも満たない格安なプランを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
子ども向け格安SIMの選び方
プランの紹介に入る前に、まず何を基準に子ども向けの料金プランを選べばよいか、という点について少しお話します。
お子様向けのスマホプランとして、見守りサービスやフィルタリングサービス等、様々なプラスアルファの機能が用意されたプランもありますが、そのようなプランは大抵が割高な料金になっています。
しかも、そのサービス料金が月額で毎月発生するので、何年も使い続けるとそこそこな金額になってしまします。
現在はスマホ自体の機能も充実していたり、アプリなども多く普及していて、無料または格安でそのようなサービスが利用できるので、スマホの料金プランは価格重視で選ぶことをオススメします。
プランの比較だけ早く知りたいという方は、読み飛ばして次の章にジャンプしてください。
オススメの格安厳選SIM6選
それでは、スマホデビューする小学生頃のお子様にオススメな格安SIMの厳選6選をご紹介します。
基本料金、通話料、データ容量、など異なるポイントが分かるように解説していきます。
楽天モバイルの最強こども&家族プログラム
楽天モバイルの料金プランはRakuten最強プラン1つですが、最強家族プログラム(家族割引)と最強こともプログラムの適用により、12歳以下のお子さんの月額料金を実質税込み528円〜に抑えることができます。
実質税込528円〜としている点が注意点で、月3GBまでのデータ容量にすることで、通常税込1,078円のところ、家族割引で110円引き(税込)、最強子どもプログラムで440ポイント還元で、トータル1,078円 − 110円 − 440ポイント=528円となっています。
最強こどもプログラムでの特典が値引きではなくポイント還元になるため実質という表現になっています。
といっても、料金の支払いを自動的にポイントで支払う設定にしていれば気にすることはありません。
料金の支払いを自動的にポイントで支払う設定にしておけば、当月獲得した440ポイントは次月の支払いで勝手に消費されます。
しかし、月々の還元ポイントである440ポイントは、有効期間が6ヶ月に設定されているため、ポイント自動支払いを設定していない場合は有効期限を迎える前にポイントを使う等、注意する必要があります。
また、Rakuten最強プランは使用したデータ容量に応じて自動的に月額料金が切り替わる段階性のプランになっています。
段階は、〜3GB、〜20GB、〜無制限の三段階であり、最強子どもプログラムで還元される特典ポイントは、〜3GBで440ポイント、〜20GBと無制限では110ポイントになることも注意しておきましょう。
では、分かりやすく表にまとめてみましょう。
Rakuten最強プラン データ使用量 | 月額基本料金 (税込) | 家族割引適用後 月額基本料金 (税込) | 最強こどもプログラム 還元ポイント | 実質 月額基本料金 (税込) |
---|---|---|---|---|
〜3GBまで | 1,078円 | 968円 (110円引き) | 440ポイント | 528円 |
〜20GBまで | 2,178円 | 2,068円 (110円引き) | 110ポイント | 1,958円 |
データ無制限 | 3,278円 | 3,168円 (110円引き) | 110ポイント | 3,058円 |
ご覧のように、月3GBまでのデータ利用であれば月額基本料金が実質528円になります。
月3GBを超過する場合は、最強こどもプログラムの特典ポイントが440ポイントから110ポイントに減ってしまう点については、注意が必要です。
基本的にはデータ通信を行わずに、電話の着信や発信を行うケースがある場合に、楽天モバイルがおすすめです。
また、楽天モバイルが他社と比較してメリットが大きいポイントとして、楽天Linkアプリを使用した通話が無料になるポイントがあります。
お子様から家族や友達に電話する機会がある場合は、実質月額528円で基本的に通話料が無料の楽天モバイルを契約するのがオススメです。
mineoのマイそく(スーパーライト)
続いて、mineoのマイそく(スーパーライト)について解説していきます。
マイそく(スーパーライト)は、データ通信を捨てて電話の着信に特化した格安プランです。
マイそく(スーパーライト)は、データ通信速度が常時32kbpsに制限される代わりに、月額基本料が250円(税込)と、今回紹介するプランの中で最安のプランになります。
通信速度32kbpsでは、ブラウザでのネット閲覧も動画も使えませんが、メールやメッセージのやり取り、LINEトークであれば使用することが可能です。
ただし、画像の送受信は不可、絵文字も時間がかかるので、純粋なテキストのみ使用に限られます。
そのため、WEBブラウザやSNS、動画視聴はさせたくないが、メッセージや着信用に子どもにスマホを持たせたいという方にオススメのプランとなります。
なお、電話の発信は可能で、月額基本料金の他に別途11円/30秒の通話料が発生します。
mineo(マイネオ)のマイそく(スーパーライト)について、情報を表にしてまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
プラン名 | mineo マイそく(スーパーライト) |
月額基本料金 | 250円(税込) |
通信速度 | 32kbps |
通話料金 | 22円/30秒 |
その他 | 10分かけ放題オプション:800円/月 無制限かけ放題オプション:1,460円/月 |
通話料金は、22円/30秒→1分あたり44円→6分264円となります。
月額基本料金250円+通話6分264円で合計514円になるので、通話発信が月6分以上になるようであれば、楽天モバイルの方が良いかもしれません。
また、回線はau、ドコモ、ソフトバンクの3社から選ぶことができます。
HISモバイルの自由自在2.0プラン
続いて紹介するのは、HISモバイルの自由自在2.0プランです。
自由自在2.0プランは、通常1GB:550円、3GB:770円、7GB:990円、10GB:1,340円、20GB:2,090円、30GB:2,970円の6種類のデータ通信量から選べるプランになっています。※価格は全て税込みです。
しかし、1GB:550円のプランで、ひと月あたりの通信量が100MB未満の場合は、月額基本料金が280円(税込)になります。
なので、データ通信をほとんど行わず通話着信が基本となる方向けにオススメできるプランです。
また、HISモバイルの通話発信は9円/30秒と、mineoのマイそくプラン22円/30秒の半分以下の価格となっています。
では、HISモバイルの自由自在2.0プランの情報を表にまとめてみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
プラン名 | HISモバイル 自由自在2.0プラン(1GB) |
月額基本料金 | 280円(税込)※100MB未満のとき 550円(税込)※100MB以上のとき |
通話料金 | 9円/30秒 |
その他 | 6分かけ放題オプション:500円/月 完全かけ放題オプション:1,460円/月 |
通話料金は、9円/30秒→1分あたり18円、14分252円となります。
月額基本料金280円+通話14分252円で合計532円になるので、通話発信が月14分以上になるようであれば、楽天モバイルの方が良いかもしれません。
なお、回線はドコモ回線になります。
日本通信SIMの合理的シンプル290プラン
次に紹介するのは、日本通信SIMの合理的シンプル290プランです。
合理的シンプル290プランは、月1GBまでのデータ通信が行えるプランで、通話料金が11円/30秒というプランで、非常に分かりやすくプラン名どおりシンプルなプランになっています。
通話料金は、11円/30秒とmineoのマイそくプランの半分の金額となり、そもそもおトクなのですが、通話定額オプションも使いやすい選択肢があります。
通話定額オプションは、5分かけ放題:390円、月70分かけ放題:390円、通話かけ放題1,600円の3種類が用意されています。
特に月70分かけ放題オプションが優秀で、通常の通話料金11円/30秒で換算すると70分の通話料金は、1,540円になります。
1,540円分の通話料金がなんと390円でオプション追加できてしまうんです。
月額基本料金の290円と月70分かけ放題オプションの390円を足しても680円なので、お子様にある程度通話発信を利用させてい場合は、こちらも選択肢に入ってくるかと思います。
ただ、楽天モバイルの月3GB以下&通話料金無料で532円と比較すると、やはり通話をする場合は楽天モバイルがオススメとなります。
では、日本通信SIMの合理的シンプル290プランの情報を表にまとめてみます。
項目 | 内容 |
---|---|
プラン名 | 日本通信SIM 合理的シンプル290プラン |
月額基本料金 | 290円(税込) |
データ量 | 1GB |
通話料金 | 11円/30秒 |
その他 | 5分かけ放題オプション:390円/月 月70分かけ放題オプション:390円/月 完全かけ放題オプション:1,600円/月 |
なお、回線はドコモ回線になります。
ロケットモバイルの神プラン(A)
続いて紹介するのは、ロケットモバイルの神プラン(A)です。
(A)はau回線を意味しています。
ロケットモバイルは、au、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの各キャリアの回線を選ぶことができますが、楽天モバイル回線はデータSIMのみ、ドコモ回線はSMSオプションが有料だったりするので、そのような制約のないau回線の(A)を今回は紹介します。
ロケットモバイルの神プラン(A)は、通信速度が常時200kbpsに制限される代わりに、月々のデータ通信容量に制限がありません。
200kbpsだと、WEB閲覧やSNSの使用はほぼ不可能なので、そのようなサービスをお子様に使わせたくない方には、ピッタリなプランになっています。
ですが、200kbpsであれば、LINE通話は使用できるので、お子様のデータ利用を制限しつつ、通話はLINE通話を使用することで、通話料を抑えることができます。
ロケットモバイルの神プラン(A)の情報を一覧にまとめて見ましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
プラン名 | ロケットモバイル 神プラン(A) |
月額基本料金 | 490円(税込) |
データ量 | 無制限 |
通信速度制限 | 常時200kbps |
通話料金 | 22円/30秒 ※LINE通話を使えばゼロ |
その他 | 通話定額オプション:1,980円/月 |
なお、LINEの利用にあたっては通常電話番号が必要なため、通話あり(電話番号つき)のプランを紹介しましたが、電話番号が余っている方は、通話なしのデータ専用SIM「神プラン(A)データプラン」を利用することで月額基本料金を328円(税込)に抑えることもできます。
povo2.0ほぼゼロ円運用
最後に紹介するのは、povo2.0のほぼゼロ円運用です。
コレ、本当にスゴイので、いつ修正が入ってもおかしくないやつです。
auのサブブランドであるpovo2.0はなんと月額基本料金が0円で、必要な分のデータ容量を好きなタイミングで必要な分だけ購入するトッピングという形式を取り入れたユニークな格安SIMです。
ただし注意点があり、180日間トッピングを購入しないと強制解約となってしまうルールがあります。
逆に言うと180日間の間に一度安いトッピング(24時間データ使い放題:330円など)を購入すると、強制解約されずに使い続けることができます。
そして、トッピングを購入しない場合の通信速度は、128kbpsに制限されます。
でも実は、128kbpsの通信速度があれば、WEB閲覧やSNSのサービスを利用するのは難しいですが、LINEトークやLINE通話は使えてしまうんです。
つまり、180日に一度300円程度のトッピング料金を支払えば、「お子様が、LINEトークとLINE通話を利用できる月額約50円(約300円÷6ヶ月=約50円)のスマホ」を利用することができるんです。
では、povo2.0の情報を一覧にまとめていきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
プラン名 | povo2.0 |
月額基本料金 | 0円 |
データ量 | 好きなトッピングを 好きな分だけ購入可能 |
通信速度制限 | 常時128kbps トッピングを購入しない場合 |
通話料金 | 22円/30秒 ※LINE通話を使えばゼロ |
その他 | 180日間トッピング購入がなければ強制解約 |
6社の比較一覧
それでは、ここまで紹介した4社のお子様向けプランについて、情報を表にまとめて比較していきましょう。
ブランド名 | お子様向けプラン名 | 月額基本料金(税込) ※各種割引適用後 | データ通信量 | 通話料金 | その他備考など |
---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | Rakuten最強プラン +最強家族プログラム +最強こどもプログラム | 528円 | 3GBまで | 基本無料 | ・楽天SPU+4倍 ・12歳まで |
mineo | マイそく (スーパーライト) | 250円 | ー ※常時32kbpsの通信速度制限 | 22円/30秒 | ・通信は、メール、LINEトーク等のテキストのみ可能。 ・回線はau、ドコモ、ソフトバンクから選択可能。 |
HISモバイル | 自由自在2.0プラン (1GBプラン) ※月100MB未満時 | 280円 | 100MB未満 | 9円/30秒 | ・6分かけ放題オプション:500円。 ・ドコモ回線。 |
日本通信SIM | 合理的シンプル290プラン | 290円 | 1GB | 11円/30秒 | ・5分かけ放題オプション:390円。 ・月70分かけ放題オプション:390円。 ・ドコモ回線。 |
ロケットモバイル | 神プラン(A) | 490円 | 無制限 ※通信速度200kbps | 22円/30秒 | |
povo2.0 | ー | 0円 | 無制限 ※通信速度128kbps | 22円/30秒 |
どのプランがどんな方にオススメか?
では、この一覧の情報から、どのプランがどんな方にオススメか?を整理します。
ブランド名 | お子様向けプラン名 | オススメな方 |
---|---|---|
楽天モバイル | Rakuten最強プラン +最強家族プログラム +最強こどもプログラム | ・楽天モバイルをすでに利用している方 ・お子様が通話発信を行う方 ・お子様が少量のデータ通信(3GBまで)を行う方 |
mineo | マイそく (スーパーライト) | ・お子様に通話着信用としてスマホを持たせたい方 ・お子様にWEB閲覧やSNS等を利用させたくない方 |
HISモバイル | 自由自在2.0プラン (1GBプラン) ※月100MB未満時 | ・お子様に通話着信用としてスマホを持たせたい方 ・お子様が多少の通話発信を利用する想定の方 ・お子様が少量のデータ通信(100MB未満)を行う方 |
日本通信SIM | 合理的シンプル290プラン | ・お子様に通話着信用としてスマホを持たせたい方 ・お子様が多少の通話発信を利用する想定の方 ・お子様が少量のデータ通信(1GBまで)を行う方 |
ロケットモバイル | 神プラン(A) | ・お子様に通話着信兼発信用としてスマホを持たせたい方 ・お子様にWEB閲覧やSNS等を利用させたくない方 |
povo2.0 | ー | ・お子様に通話着信兼発信用としてスマホを持たせたい方 ・お子様にWEB閲覧やSNS等を利用させたくない方 |
まとめ
この記事では、小学生頃までのお子様がスマホデビューする際にオススメの厳選4社のプランを紹介しました。
結論は、次の3パターンの目的に応じて、どのプランが良いか選ぶと良いでしょう。
まず、楽天モバイルをすでに利用していて、お子様から通話発信を行う想定の方は、楽天モバイルがオススメです。
次に、お子様にWEB閲覧やSNSを使わせたくなく、スマホを通話受信用として持たせたい方は、mineoのマイそく(スーパーライト)がオススメです。
そして、お子様からの通話発信はほとんどないが、通話受信用としてスマホを持たせたい、かつある程度のデータ通信は必要だ、という方はには、HISモバイルか日本通信SIMがオススメです。
この時、HISモバイルは、データ量少なめ(100MB)、通話量安め(9円/30円)、日本通信SIMは、データ量やや多め(1GB)、通話量安め(11円/30秒)、でどちらかを選ぶと良いでしょう。
HISモバイルと日本通信SIMには、いずれも通話かけ放題プランがありますが、かけ放題プランを使う想定があるのなら、はじめから楽天モバイルにしておくことをオススメします。
さらに、お子様にWEB閲覧やSNSを使わせたくなく、LINE通話を利用して通話受信用か通話発信用として持たせたい方は、ロケットモバイルの神プラン(A)かpovo2.0がオススメです。
以上です。
お子様のスマホプラン選びの参考になれば嬉しいです。